元不倫相手への「口止め料」をめぐって有罪評決を受けたトランプ前大統領は5月31日、「我々は控訴する」との意向を明言した。11月の大統領選に向けて、トランプ氏は「不正な裁判だ」と印象づけることで、むしろ支持を伸ばそうと反撃に転じている。
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評決から一夜明けた31日、トランプ氏はニューヨークのトランプタワーで演説し、30分以上にわたって裁判への不満をぶちまけた。「我々はこのペテン(の裁判)に対して控訴するつもりだ」と述べ、担当したマーシャン判事について「暴君だ」と批判した。
罪に問われた「口止め料」については、「口止め料ではなく、秘密保持契約だった。完全に合法で、誰でもやる一般的なものだ」と主張。「11月5日は我が国の歴史にとって最も重要な日になる」と述べ、有権者に改めて投票を訴えた。
トランプ陣営によると、有罪評決の直後から陣営には多額の寄付が集まっている。評決後に集まった小口献金は、3480万ドル(約54億円)にのぼり、トランプ陣営としての1日の記録を更新した。陣営は、献金をした人の3割近くは新規の支持者だったとしている。
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